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学科概要
沿革
機械工学科は,社会の変化とニーズに積極的かつ柔軟に対応し,機械工学に関する幅広い知識と技術の習得に加え,幅広い視野と的確な判断力,豊かな創造性を有し,かつ社会性と倫理観を備えた人材を養成するため,2015年4月に設立された学科である.
1944年 | (旧制)機械工学科開設 |
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1950年 | 新制大学設置に伴い第一部機械工学科,第二部機械工学科が開設 |
2003年 | 機械工学科、金属工学科,精密機械工学科を統合し機械サイエンス学科となる |
2015年 | 機械サイエンス学科の機械工学コース,機械設計・開発コース.先端材料工学コース,およびマイクロサイエンスコースの4コースのうち、機械工学コースと機械設計・開発コース(JABEE認定コース)を母体として,本機械工学科を設立 |
以上の沿革のとおり,旧制の機械工学科から機械サイエンス学科の機械工学コースおよび機械設計・開発コースに至り,技術立国としての日本を支え,かつ本学の建学精神である「世界文化に技術で貢献する」技術者や研究者を多数輩出してきた.これらの旧学科,旧コースの流れを汲む本学科は,本学とともに歩んできた最も歴史のある教育組織である.
教育の特徴と学習・教育目標
機械製品の製造には,製造対象の構造・機能を実現可能な材料を選択し,その材料を用いて形を作り出すための設計,加工,生産方法,さらに使用済みの製品のリサイクルや環境対策に至るまで,多岐にわたる知識が必要となる.
そこで機械工学科は,機械製品の設計・開発・製造に必要な専門基礎知識,ならびに基礎学問・知識を修得し,社会の変化に対応できる柔軟性と社会性,ならびに倫理観を備え,携わった仕事に責任と誇りをもてる人間性豊かな機械系技術者を養成することを目的としている.このために以下を目標に教育を行う.
- 教養科目の修得により、社会人として自立できる教養と責任感・倫理観を身につける.
- 専門基礎科目の修得により、機械工学の専門基礎科目の修得に必要な数学,物理学,化学等の基礎学問,情報技術知識の修得とともに,実験・演習,報告書作成を通じて責任と協調性を育む.
- 専門基幹科目の修得により、機械技術者としての基礎的専門科目の入門課程を修得する.また、主体的にものごとに取り組む積極性や,目標達成に向けた強い意志と探究心,コミュニケーション能力,さらに創造性を身につける.
- 専門展開科目では,機械工学の基礎を身につけるとともに,エネルギー変換,機械システム技術などに強みを持つ機械技術者にとって重要な,機械の設計・製造に必要な知識を習得する.
- 材料の力学,機械の力学,熱の力学,流れの力学を中心とした基礎科目
- 構造解析,振動・制御,熱機関,伝熱工学,機械設計,生産加工など応用科目
- ものづくりのための設計・加工の実践
- 企画・設計・製図(CAD)・機械工作(CAM)による製品製作
- 卒業研究では,研究をとおして,筋道を立てて論理的に考える能力,条件や制約の負荷に対しても計画的に仕事を遂行できる能力,自ら問題点を見出し,解決するための知識と応用力および社会の要求に対応できる機械技術者としての能力を身につける.
ものづくり演習 競技会
研究の特徴
材料力学,機械力学,熱力学,流体力学といった四大力学のほか,加工学,設計工学などに関して,基礎から応用に至るまで幅広い研究が行われている.
HDD
- 材料力学分野
高強度・高機能複合材料の解析、設計 - 振動・制御分野
車両や機器の振動解析、制振技術の開発
福祉機器の設計開発 - 熱工学分野
エンジンの熱効率向上・排ガス浄化
省エネルギー技術、高性能熱利用技術の開発 - 流体工学分野
燃料電池、風車、流体機械の性能向上、新エネルギー開発 - 加工・設計分野
機械要素の解析、設計
精密加工・機械加工技術の開発
卒業研究:
フライス盤における加工精度に関する研究
卒業研究:
イオンビームによる精度加工の研究