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ヒートパイプの研究で 三浦助教 若手研究奨励賞
電子機器や産業機器の冷却から廃熱利用にまで欠かせない熱輸送装置・ヒートパイプについて、日本ヒートパイプ協会は12月8日、三浦正義・機械工学科助教=写真=の「自励振動ヒートパイプにおける液柱の往復振動に伴う熱輸送に関する基礎的研究」に今年度の若手研究奨励賞を贈った。
ヒートパイプは、水などの作動流体の蒸発と凝縮の相変化を利用して、効率的に熱を輸送する。自励振動ヒートパイプは、表面張力で管内に生じた液柱が加熱部と冷却部の圧力差で自励的に振動し、高い熱輸送性能を発揮するが、その熱輸送メカニズムは十分に解明されていない。
三浦助教は学部の卒業研究から継続して、自励振動ヒートパイプの熱輸送のメカニズムを追究。受賞研究は、往復振動に伴い管内に生じる液膜の厚さ測定などを通して、実験と数値解析から、正確な熱輸送性能の予測の方向性を示した。
同賞は35歳以下の研究者・学生の独創的で発展性のある研究に贈られており、三浦助教は受賞に「光栄に思うと同時に、身の引き締まる思いです。ご指導いただいた皆様に感謝するとともに、ヒートパイプの更なる発展に貢献できるよう尽力します」とコメントした。